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ルーンを彫る者 – The Rune Caver
2019.02.06 取得
出典: UO公式
https://uo.com/2019/02/05/the-rune-carver/

By EM Malachi

ジュリアは小さなテーブルにカップを二つ並べ、作業台用のスツールを引き寄せた。細工師らしくたこのできた手が、いくつかのバネとギアを彼女のエプロンの中に払い落とした。彼女は友人に微笑むと、カップに砂糖をたっぷりと入れてやった。マライアはカップからひと口すすると部屋の中を見回した。その部屋は記憶していたよりもずっと、整然としており、壊れた時計が壁にかかっているだけだった。「仕事は落ち着いているの?」

ジュリアは頭を横にふった。「私の仕事は他の細工屋、鍛治屋、そしてルーン彫刻師たちに引き継がれたの。私が育てた匠たちが、ミノックの火を絶やさずにいてくれることを嬉しく思うわ。あなたはどうなの?相変わらず忙しいのかしら?」

マライアは椅子に深く腰掛けると、彼女のガーゴイルについての研究や、新たに習得した呪文やマスタリーについて語り始めた。ライキュームで引火した炎のスペルの話はジュリアを笑わせ、ふと、マライアは我に返った。「なぜ、私たちは一緒に学ぶことを止めてしまったの?」そして、理由に気付いた彼女は愕然とするのだった。

ジュリアは青ざめた。彼女が亡くなった日のように。震える手がトロルに砕かれた肩、そして心臓にあてがわれた。彼女の燃えるような赤い髪はくすみ、徐々に透けて行った。彼女たちを取り巻く廃墟と化した工房は、積年の蜘蛛の巣と埃に覆われていた。ジュリアは質問に答える前に悲しげに言った。「この再会があなたを悲しませることを申し訳なく思うわ。でも、これには理由があるの。」

ジュリアの影が作業台の上の彫り込まれる前の8つの石の上を漂った。手を石の上に滑らせると、それぞれに徳の印が浮かび上がった。「私はこれを王のために彫ったの。彼がいつも神殿を見守ることができるように。とても昔のことよ。でも、失われてしまった。あなたと仲間たちにこれを探し出してほしいの。」

ジュリアの亡霊はテーブルに戻り、マライアを抱擁した。マライアの記憶の中の、そのままのぬくもりだった。「寂しいわ。だけどもう、行かなくちゃ。」

マライアは泣きながら目を覚ました。

この記事は、米国公式のニュースをFacebookで日本語に翻訳して掲載している「広田 剣」のページを引用しています。

引用元のページは こちら からご確認いただけます。

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