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最適な報酬 - Worthiness Precedes Reward
2019.06.20 取得
出典: UO公式
https://uo.com/2019/06/20/worthiness-precedes-reward/

By EM Malachi

酒場は魚の内臓と、何かがすえた乾いた匂いがした。バーテンダーは彼のたった一人のパトロンである、何やらひどく怒った様子の海賊王のコップをふたたび満たしてやった。男と女が戸口から入って来たときも、フックは酔って悪態をついていた。男女はどちらも小奇麗に着飾っており、面立ちは血縁者のそれであった。女の方が連れよりもほんの数インチ背が高かった。彼らを見ると、フックはダブロン金貨を一握り取り出してカウンターに置き、バーテンダーに出て行くよう仕草で伝えた。

フックは酒瓶を掴み取ると二つのマグに注ぎ込んだが、二人の血縁の者たちは辞退した。フックは肩をすくめて片方のマグから飲んだ。フックが沈黙を守っていると、男の方が口を開いた。「なぜ、この会合を望んだのかね?」

「金がいるんだ。もっとたくさん。王室海軍は俺がやつらの艦隊を沈めるよりも早く、次々に船を造りやがる。」

男は壁を背にした椅子に座った。「なるほど、ブリタニアはお前が仕掛けた戦に勝つつもりなのだな?」

彼の妹は海賊を挟んで反対側のスツールに腰掛けた。「もう十分に尽くしてあげたはずよ。私たちが紹介してあげた仲間たちはどうしたの?」

フックは答えて言った。「あのガーゴイルは俺が最後に頼んだ仕事から戻って来ていない。そして、俺たちの友人、ランキンは死んだ。」

男の表情が暗くなり、しばし目を閉じてから問うた。「なぜこんなことに?」

フックは肩をすくめた。「彼の黒い儀式と、怒れるロイヤルガードの小隊のぶつかり合いだったと、俺はそう思っているが、わからん。俺はそこにいなかったんだ。」

女が兄を見て言った。「お悔やみを。彼は大事な友人だったものね。少し、席をはずしましょうか?」

男は悲しげに微笑んだ。「大丈夫だ。ランキンは死んだが、彼は生きている。私たちはその程度には幸運だったということだ。」

フックは苛立ちとともに手にしたマグを叩きつけた。「俺の話を聞いているか?! 俺の艦隊はぼろぼろだ。船長数名が完全に離反した。ある者は夜逃げした。資源がなければ皆どんどんいなくなってしまう。血なまぐさいオークですら不満をもらす事態だ。」

男は首を横に振った。「それは残念だ。つまり君は、私たちの信頼に値しないと自分で認めるのだね。」

フックは驚いて男を見た。「俺たちは共通の問題を話し合うためにここにいるのではないのかね?」

女は笑った。「私たちの問題が共通だったことはないわ。これはテストよ。あなたが私たちの手のひらの上でどこまでやれるのか。どうやら期待はずれだったようね。」

男は小さなクロスボウを取り出すとフックに狙いを定めた。「お前は欲にかられて手を広げすぎたんだ。失敗の代償は十分に思い知ったろうが、自らの暴走が終わりを招いたのだ。もうお前の手は借りん。」

フックは片方の手の酒瓶はそのままに、静かに両手を上げた。「俺たちは話し合える。」

「話すことなどないね。」

「どうやらそのようだ。」海賊は酒瓶をランタンの上に叩き付けた。引火したアルコールがまばゆく光る炎を上げた。

突然の炎に目を眩まされながら、女がフックの頭部めがけて投げたナイフはフックの目こそはずしたものの、耳を切りつけた。背後に積み上げられていた瓶を矢が打ち抜き、フックはカウンターを飛び越えた。

女はさらにナイフを抜くと、燃え盛るバーの後ろに回った。「いないわ。」

男はもう一本矢をつがえると同じようにバーの後ろを見た。そこには口を開けたハッチが暗闇へと続いていた。「行ってみるかい?」

燃え盛る炎に辟易した様子を身振りで伝えると、女は首を振った。「いいえ。この古い入り組んだトンネルはあらゆる波止場と埠頭に繋がる迷路になっているの。何日も暗い地下を彷徨う趣味はないわ。彼を始末するのは他に誰かを頼むことにしましょう。“汝の妹を信じて”ちょうだい。」

この記事は、米国公式のニュースをFacebookで日本語に翻訳して掲載している「広田 剣」のページを引用しています。

引用元のページは こちら からご確認いただけます。

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