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汝の兄弟を信ぜよ - Trust Thy Brother
2019.07.02 取得
出典: UO公式
https://uo.com/2019/07/01/trust-thy-brother/

By EM Malachi

子羊は女の羊飼いを見て混乱した鳴き声を上げた。かいだことのない匂いに尻込みしたのだ。カタリナは子羊を優しく囲いの中に導いた。動物の主人であったフェリドウィンは、残りの群れを売り払ったが、この子羊だけは彼女に面倒を見てもらうことを望んだ。「なぜブリテインへ? 彼らの仕事はここでだってできるでしょう?」彼女は聞いた。

フェリドウィンはポケットのオーツ麦をすべて取り出すと、囲いの中に投げ入れた。「僕が必要とされている場所だからね。ブリテインと(*)ポーズの貧しき者たちがひしめき合って暮らしているんだ。フェローシップは支援が必要な場所に出向くというわけさ。」

「ここにだって貧しい者たちはいるわ。」

「確かにそうだ。だけど羊飼いたちは仲間同士で連携できる。去年、僕のところに取立て屋が来たとき、君が借金を肩代わりしてくれたおかげで僕は家を取り上げられずに済んだ。フェローシップがやろうとしていることは、これをもっと大きくしたことなんだ。」

「慈善事業に奔走する人たちは他にもいるわ。別に新しいことじゃない。」

「だけど不十分だ! きらびやかな屋敷や城に住む権力者たちは長きにわたって口先の公約を繰り返し、底辺の者たちはより貧しくなっただけだ。」

「あなたはここで築き上げたすべてを手放すと言うの。」

「僕は既に失っている。リリーと双子の子どもたちを。彼らを疫病で亡くして以来、幾度となくもう立ち直れないと思った。フェローシップの使節と出会ったとき、僕は人生のどん底にいた。彼女はとことん僕と向き合いながら話をしてくれた。」

「あなたがそんなにひどい状態だったなんて知らなかったのよ。私だって助けてあげられたわ。」

「僕は助けが欲しかったわけじゃない。先へ進むための目的が欲しかったんだ。今日一日を乗り切る理由をもう一度手にしたかった。フェローシップでの仕事にはそれがある。長いトンネルの中で、初めて希望を見出したんだ。」

*****

海賊ギルドが彼の命を狙っている以上、モルは全財産を投げ打って水夫たちを買収して密航することを余儀なくされた。それは、たった一人で暗闇で繰り広げられた、一週間にわたる心痛と閉所恐怖症との闘いであり、続く一か月にわたる病魔の序章であった。彼は、仮死状態でブリテインに到着した。

作業員たちは荷降ろしの最中に、積み重なっていた木枠の一つに彼の独房を発見した。そして誰が彼を路地に放り込んで来るかをくじを引いて決めた。くじに当たった麦わら帽子の港湾労働者はモルがまだ生きているのを見て驚き、哀れな密航者がフェローシップの家に入れるよう手筈を整えてやった。

一週間にわたり、フェローシップの人々は彼の枕元にポーションを届け、食事の介助をした。モルは間もなく起き上がって部屋の窓際に座り、バトリン卿がブリテインの人々に語りかけるのを聞くことができるまでに体力を回復した。

週末にはフェローシップの人々が彼に仕事を持って来た。彼らはポーズの街から来た人々や、海賊に追われて難民となった人々がフェローシップのために働く倉庫へと、モルを連れて行った。ブリタという名の厳格な女性が、火薬袋の詰め方を彼に教えた。モルはやったことがあると漏らすことはしなかった。

作業のために腰を落ち着けると、モルは彼の隣でグレープショット用の丸薬を数え終えた子どもがつぶやくのを聞いた。「飢えるよりマシさ。」

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*ポーズ の街
ブリテインの南に位置する村。 U4、U5では農業の中心地として発展し、加えてU6では織物などの手工業も発展し、ピークを迎えるが、やがてブリテインの経済発展に伴って過疎化が進行。U7ではフェローシップ教団の貧民救済所が置かれた。

この記事は、米国公式のニュースをFacebookで日本語に翻訳して掲載している「広田 剣」のページを引用しています。

引用元のページは こちら からご確認いただけます。

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