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正直者 - An Honest Man
2019.08.08 取得
出典: UO公式
https://uo.com/2019/08/07/an-honest-man/

By EM Malachi

カタリナは傷口に水を注ぐと痛みに縮み上がった。野ばらの茂みに絡まった羊を助け出そうとした時、大きなトゲが彼女の腕を捉えたのだ。群れの中には自立心旺盛で、好奇心を抑えきれない個体が必ず一頭はいるものだ。彼女が傷の手当てを終えると、迷子の羊はいたって元気な様子で彼女の脚に鼻を擦り付けた。

カタリナは友人を訪ねようと、わざとスカラブレイからブリテインを経由する一団に加わった。フェリドウィンのフェローシップでの様子を語る手紙は、当初こそいきいきとしてたくさんの出来事が綴られていた。次第にそれは短くなり、端々に彼の疑念が表れているようだった。そして彼の直近の手紙はもっとも驚くべきものだった。彼はフェローシップの信者である別の女性と結婚すると言うのだ。カタリナは何が起こっているのか知る必要があった。

*****

ブリテインに到着すると、カタリナはたくさんの人々が一人の男の演説に群がっているのを見た。フェリドウィンの姿を探したが、見つからないのでフェローシップの救貧院の場所を聞いて訪ねることにした。彼女はブリテインの郊外へと向かった。

救貧院は簡易ベッドと物資で溢れ返っていたが、人々はバトリンの演説を聞きに出かけていて留守だった。狭苦しいホールを抜けようとした時、彼女は大きなガーゴイルにぶつかった。ごめんなさいと声を掛けようとしたが、ガーゴイルは陰険な一瞥をくれただけで瞬く間に出口へと去った。後ろを振り向くと、彼女はガーゴイルが点々と血の跡を滴らせていたのに気付いた。カタリナははじかれたようにホールを走った。

フェリドウィンの小さな部屋はめちゃくちゃにされ、彼は血の海の中に横たわっていた。カタリナは助けを呼ぼうと叫びながら、バッグから布を取り出した。一番大きな傷をとにかく止血しようと必死だった。

フェリドウィンはカタリナに気づくと、彼女の腕をつかんで言った。「おかしいと思ったんだ。見過ごすことなんてできなかったんだ。」

「それは後よ。あなたを助けなきゃ。」

フェリドウィンは泣いていた。「こんなはずじゃなかった。」

カタリナはもう一度叫んで助けを呼んだが、フェリドウィンの手は力なく腕から離れた。遠くを見るような目をカタリナに向けると、フェリドウィンは最後の言葉をつぶやいた。「もう一度、僕の家族に会えるのかな?」

この記事は、米国公式のニュースをFacebookで日本語に翻訳して掲載している「広田 剣」のページを引用しています。

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